今日、有線によるインターネット通信で欠かせないlanケーブルは、Cat5e以上の規格の製品であればギガビット通信が可能です。Cat5eに対応したケーブルは2000年代前半から一般に出回るようになっており、現在でも取り扱っている店は多いので入手に困ることはないでしょう。しかし、これから購入するのであれば、できればカテゴリー6以上の規格のlanケーブルにしたいものです。Cat6は最大伝送速度についてはCat5eと同じで1Gbpsですが、伝送帯域が250MHzになっていてCat5eより広くなっており、より高速の通信がしやすくなっています。
ただし、インターネット配信される動画をよく見る場合はCat6ではなく、後継のカテゴリー6A以上のlanケーブルを選んだ方が良いです。Cat6Aは理論上の最大速度が10Gbps、帯域も500MHzにアップしており、対応している通信機器があり、10Gbpsに対応する通信会社のサービスに加入していれば、時間帯によっては数ギガビットの速度を体感することができます。なお、カテゴリー6Aと上位互換性がある規格には、カテゴリー7、7A、8の3種類がありますが、これらに対応するケーブルを購入するかどうかは慎重に検討すべきです。スピードのはやさや帯域の広さはCat6Aより断然優れていますが、プラグについてはカテゴリー6Aまでとは異なる規格のものを用います。
差込口が対応していなければカテゴリー6Aより上位のケーブルで性能を引き出すことはできません。市販のケーブルの中には、プラグの部分が従来の規格なのにもかかわらず、Cat7やCat8対応としている製品があるので注意が必要です。