降雪地帯におけるケーブルの断線

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IT・通信関連ケーブル降雪

電子技術の発展にともない、私たちの生活で電気はなくてはならないものとなりました。しかし大量の雪が降る地域ではケーブル上や送電設備に雪が積もり、また厳しい寒さによって凍り付いたり、それらが溶けることなく残ってしまいます。そのことで積もった雪の重みで形が歪んでしまったり、凍結膨張で設備が傷ついたり、雪解け水により錆びたり漏電したりして、断線トラブルに至ってしまう可能性は無視することができません。ただでさえ日常生活を蝕む寒さの中で、エアコンなどの家電製品が使えなくなればそれはもう文字通りの死活問題に発展してしまいます。

このように降雪によってケーブルが損傷してしまうことを未然に防ぐために、降雪地域では重みや気温などを感知するセンサーや、寒さに強い素材を使うなどして対策を行っています。また降雪時は大量の雪によって配線が隠されてしまう場合もあるのでメンテナンスを行いやすいように、設備の配置や目印なども工夫されているそうです。こういった緊急時の対応は何よりも迅速さが命ですのであらかじめデータをとって、事前に準備しておくことで対処を容易にすることができます。ケーブル自体の熱によって積もった雪を溶かすといった試みもされています。

またこういった断線トラブルに対する対処は降雪地帯においてだけではなく、それ以外の地域の断線対策にも活用されていて多くの人々に役立っていることでしょう。便利な生活環境には、こういった陰ながら支えていてくれる人々の努力があるわけです。

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