メモリはパソコンが行う作業の全てを一時的に記憶し、そこからCPUがデータを取り出して実際の作業を行います。そのため、メモリの性能によって作業の実行速度が大きく変わるのです。特に、写真や映像の処理をする場合に顕著に差があらわれます。メモリの性能を決めるのは大部分がメモリ容量です。
これは大きければ大きいほど作業が快適になりますが、メモリ容量は使用するパソコンによって制限があります。マザーボードに搭載されているメモリスロットは4本であることが多いです。一般的に流通しているメモリは1枚4GBもしくは8GBなので、最大で32GBのメモリを搭載できます。現在主流となっているOSには32bitと64bitというふたつのバージョンがあり、64bitの場合は192GBものメモリを認識することが出来ますが、32bitの場合は32GBのメモリを装着していたとしても4GBまでしか認識できません。
快適な作業をするには8GB以上の容量が必要になることが多いので、可能であれば64bitのOSを使用してメモリの容量を増やしましょう。また、メモリクロックというメモリの転送速度を決める要素があります。メモリクロックはメモリの動作速度とデータの転送帯域幅を掛けたもので、メモリクロックが高ければ高いほど高速なメモリだと言えます。メモリの性能は様々な要素が絡み合って決まるので、パソコンの動作速度を速くしたいときは細かい部分まで注目してみることが重要です。